BIGBOX環境の所感
だいぶビックボックスプロモを入れてのテラフォをこなして来ました。
何となくメタが見えてきたので、現時点での所感を置いておこうと思います。
(コンボの威力が増大)
まず言及すべき事実として、組み上がったコンボの威力を底上げするカードがいくつも入ったことがあると思います。
やはり1番壊れているカードが、食肉工場(動物出す度2金)です。コストも低く、建材で払えるくせに平気でゲーム中に20金近くは引っ張って来ることの出来るカードになっています。
アクション系の動物も2金産出として運用できるのも去ることながら、反応して動物が増える系との相性が異常なまでに強いです。
例えば草食動物は普段あまりピックされることの少ない動物ですが、こいつを構えている時はグリーンラウンドで植樹6金バック+二分の一点みたいな動きかたになり、簡単に盤面の点効率を底上げできます。
同様の理由で土壌契約(微生物出る度1金)も優秀です。反応系の微生物は分解者しかないですが、それでも十分アドがとれますし、エンケラドゥス場で硫黄細菌と合わせると無限に金を引っ張ってこれます。
後は伝統的な科学戦略を後押しするカードとして、最先端技術も外せないでしょう。コイツ自身が科学タグを持っているというバグにより、科学条件を達成する手なりでこのカードを出せるのがミソです。
印象的なカードは追加になった一方で、カード枚数も増えたために、これらを組み合わせるためには相当のドローコストを払う必要が出てきているのも事実です。
(盤面の安定感)
では、もう盤面はもうオワコンなのかと言うと、決してそうではありません。こちらも相当程度手がはいり、盤面の展開もダイナミックになっているという認識です。
①草を保護するカードの倍増
新規カードのうち、asteroid deflection systemは、自信の植物資源を他人から奪われなくなる効果を有しています。
これは本当にすごいことで、(資源さえあれば)ゲーム中に草が焼かれずに済む確率が2倍になったということになります。コストこそ高くかつ電力産出要求がありはすれど、建材やチタンやカード効果で色々ちょろまかすことはでき、かつおまけの点数要素もあるために、使い勝手の良いカードになっています。
②植物を奪うカードは増加せず、瞬発的に植物を出すカードが増加
今回のプロモのもう一つの特徴として、カードを打つことで3植物以上手に入るカードが相当数追加されました。
(フィールドキャップ、モホールレイク、土壌契約)
そのため、軽い植物産出やガニメデへのジャンプなどと合わせて草を2、3枚撒くことが容易になっています。
③結果としてグリーンラウンドに向けてためる動きの期待値がかなり大きい
上記踏まえると、グリーンラウンドに向けて草をため込む(現物として持つもよし、カードとして持つもよし)動きがかなり有力な選択肢になっています。草を出しやすい環境であれば相対的に都市カードなどの優先順位も上がり、盤面も活性的に動く展開が多いです。
(既存の4強について)
カード側の噛み合った時の威力がインフレしているので、相変わらずポイントルナとビトールが強い印象ですが、ポイントルナ側によりbuffが入った感があります。
地球タグの増量によって必要なパーツの揃え安さがまた更に上がったことが強さに繋がっているイメージです。
ビトールもドロソがあれば相変わらず強く使えます。
一方で、カード総量も増えたので、噛み合わない時のドローのスカり方も過激になり、双方とも安定感に欠ける展開もあるような印象です。
レイクは海洋配置カードが新たに加わっているので強さは維持できている感。後述の通り盤面が弱い環境ということでも無いのでまだまだトップクラス。
クレディコーについては、20金以上産出+1が好相性かつ、盤面側カード側双方に強い高額カードが追加されているので噛み合いがよければ全然強いですかね。
(トップメタとしてのフィラリス)
あまり認めたくないですが、恐らくこの環境で安定感と爆発力双方を勘案すると最も強い企業はフィラリスだと思っています。仲間内でやっていても安定して上位に食い込んでくるという印象です。
まず1番大きい要因として、特殊タイル配置カードが増えたことがあります。どれも配置条件がシビアでは無いため、容易に隣接スポットに入り込んで来ては盤面を荒らし、利益を得るという行動が可能になっています。
また、盤面の安定感もあるために自分で植樹を進めることもでき、盤面もカードもやるという展開が比較的作りやすいです。
(現環境最強カードとしての生態ゾーン)
私見ですが、この環境の最強カードは、生態ゾーンかなと思っています。理由としては以下の3つです。
①上記バグカードがすべてコンボ先
生態ゾーンと食肉工場の組み合わせがとにかく強いです。ウイルスエンハンサと組み合わさっていると出した瞬間に4動物出るバグが起きることにより出した後いきなり8金返って来ることになります。
有機物カードはそのほとんどがグロパラの条件付きとなっているために、最先端技術の影響をこっそり受けることができます。コレがかなりカード連打力の向上に繋がっています。
②条件が達成しやすく、ロスも少ない
かつての生態ゾーン愛好家(通称:ゾーナァ)にとっての目下の悩みは、その条件である、自分の草1枚をいかに達成するかでした。
植物産出を上げるために植物タグを出すというのが一般的な手段でしたが、それにより潜在的な点数は下がってしまいます。また、せっかく産出を上げても隕石によって焼かれてしまうという事態が多く発生していました。
しかし、動乱及びBBプロモでは、植樹をする手段が豊富に提供されています。植物タグ以外のカードで植物を集めて植樹することは以前よりも容易ですし、その過程で焼かれるリスクも下がっています。また、単発で草を出すカードもいくつかありますし、最悪グリーンラウンドに金で出すという手段もあります。
結果として生態ゾーンを持っているのに条件が達成できないというリスクや、達成のためのコストは相当程度下がっていると言ってよいでしょう。
③タイル配置効果も秀逸
生態ゾーンには、「植物の隣」というタイル配置条件がついています。もちろん、「置きたいところに置けない」局面はままありますが、「競合相手の置かれたくないところに置けない」ということはほとんど発生しません。相手が次に都市を出しそうな場所や、盤面に落ちている草を拾いたそうな場所に先んじてタイルを置くことによって、相手の盤面展開を相当程度妨害することができます。
言うまでもなくフィラリスとの組み合わせは凶悪で、相手の草の隣には大抵都市があるので、大体2隣接以上することが多いです。
コンボ先の多さはプレイするタイミングの難しさにも繋がって来ますが、盤面の状況や自身のドロー体制等と相談してある程度は見切り発車で出すことも時には必要でしょう。一方で、それ以降他家のドラフトが辛くなることも想定されるので、後ろ倒しにするメリットも相当程度あり、出すタイミングは腕と勘が試されるかもしれません。