モリさんのボドゲ戦記

勝つためのボドゲブログ

長期卓についての考察 10/13@立川ディプロマシー

オフラインで長期卓やろうぜ!

という企画に参加してきました。

 

担当国はイギリス(初挑戦)

 

結論から言うと、自国は最後まで泣かず飛ばずだったのでどちらかというと終盤の状況について振り返りをしたいと思います。

(東京ではよく5年後の最大拠点あるいは9拠点到達で対面では会が主催されることが多いので、それを取っ払おうという趣旨で開催された会でした。)

 

1、まずはざっと終盤までの流れを振り返る

 

 1901ではイタリアがピエモンテ進行したり(これはフランスがフリーになりそうなので我が英国が大分プッシュしたのですが)、フランスがイングリッシュチャネル侵攻を決める等が起きる。

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1902ではドイツフランスともに海軍を増設。東欧では墺が露に対してウクライナ侵入を決める。

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1903ではドイツが早々に3個海軍を増設、対してイギリスはデンマークを確保しつつまさかの英露連携を実施。

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1904ではフランスがマルセイユとパリを失い、露はstpsevを失う展開に。

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1905は墺がドイツを誘い込んだ結果、ドイツが10拠点にまで到達、ロシア滅亡。

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この時点で

英7 独10 仏1 伊3 墺7 土6

となっておりました。よくある対面ルールだとこの時点で終了ですが、ここに向けてラッシュをかけたり、あるいは無理な食い止めを行わない分、はっきりと勢力に差がでた印象。

 

2、長期ならではの外交

この時点で、イギリスとドイツは激しく対立。(イギリスはさほどドイツに恨みはないものの、ドイツからは「盤面から青の駒を無くす」との宣言を受けている状況。)

墺土は一悶着あったようだが連携によりロシアを滅亡に追い込んだ状況。

イタリアは態度を明確に示さない状態を継続。

ここで外交的決断の余地があったのは墺土双方であったと思う。

墺も土も、このまま協力関係を維持してドイツ・イタリアというそれぞれの敵と戦い続けるか、ここでいったんお互いを攻めに行くかの難しい判断が求められていた。

結論としては土が墺を信頼する関係で本土軍をイタリア方面に送り込んだ瞬間に、墺が決定的に土を攻めて、崩壊にまで追い込む展開に。

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このあたりはその後の展開まで考えた上でどこで裏切るのか、という判断があって面白かった点だと思う。

 

3、あり得た最終盤の駆け引き

その後は墺が土を、英独は互いに国力を何故か減らし合う無言の殴り合いを続け、1907終了時では 墺12 独9 英6 土4 伊3の状況に。

この後、独墺関係がどうなるか、という状況で、独からは

「自分は墺に従属するので、墺はどうぞ一位を目指してください」との発言。

結果的にはドイツが墺を止めることを期待していた他国(英独土)が継続意思を失い、(所有国数では少なかったものの)協議により墺の勝利でひとまずは決着。

 

白旗をあげた陣営の主席たるイギリスがこうして筆を執って語るのもどうかと思うが、真に理想的なディプロマシープレイヤーなら、ドイツに対してこう持ちかけるのもありだったのかもしれない。

「ここで墺と手を組む振りをして墺に対して奇襲をかければ、まだドイツの制覇の道は閉ざされていませんよ」

 

あるいは、墺に対して

「もしお宅がドイツと組むのであれば、私は全海軍を地中海に送り込むべく行軍を行います」

とでも言うべきであったのだろうか。

 

しかし私がこの長期卓に参加していて結構前から違和感を感じていたのは、「2位保証とか、3位保証とかも交渉材料になるよね」という発言である。

 

ここはルールをどう決めるとかいう話にもなってくるので、なんとも言いがたいところではあるが、少なくとも私の中で制覇前提の卓を実施するのであれば、「制覇をされれば負けであり、自らの制覇を目指すのが第一の目標、それが不可なら引き分けによる敗北の回避を目指す」というのが望ましい勝利概念かな、と考えている。

 

そうなると正直2位でもいいという交渉は簡単には首を縦に振れないところではある。

 

先ほどの場面に戻ると、

ドイツが国力2位を狙ってしまう場合、状況はイギリスにとって好転しない・・・そういう諦観から白旗を揚げてしまったし、これは正当化こそされないものの、人が駒を動かす以上許して欲しいところである。

 

4、望ましい対面長期卓の運用とはなにか

とはいえ、実際に「制覇以外は負けです」「それ以外の国は粛々と引き分け状態に持ち込むのが仕事です」という条件にするとそれはそれで大分敷居が高くなってしまうのもまた事実である。

また、対面特有の事情として、相手国に対するヘイトがマックスになりがち、というのもあると思う。

国力で順位をつけるとして、それでもなおうまくいくようにルールというかお約束を作るとすると、

 

①国力によって順位をつける

②すべての国は国力の最大化を目的とした外交・行軍を行うべきである。しかし、交渉、見せかけ等の事情で国力を減らすような行軍を禁止するものではない。

③明確に各国は順位の約定を前提とした交渉・交渉拒否を行ってはならない。脳内では「正直国力○あたりに落ち着くだろう」とは思っていても、それをもってして鉄壁同盟以外の国との会話拒否等は行ってはいけない。

 

うぅ・・・

 

結構ここで筆を止めて考えてあぐねているのだが、

やはりどうしても私の中では国力によって順位をつける、というのを前提にすると終盤線がなり立たないというのが率直な意見である。

1位をとらないと負け、という状況以外では、1位がそれに反しない2位と他国をローラーしていく、という状況が「国力の最大化」につながる状況が多いと感じるからである。(基本的に拠点の守りを減らした方がディプロマシーは圧倒的に強くなるので)

 

正直もう少し長期卓をこなしてみないと頭の中でクリアな望ましいルール、参加姿勢は出てこないようだが。。。

 

いずれにせよ、今回の長期前提卓が非常にいい経験になったことには間違いがない。

 

同卓された皆様、本当にありがとうございました!!

 

 

 

 

 

 

テラフォ一口メモ3 ~プレリュードあれこれ~

紛らわしいルール

 

ワイルドタグは出した後に任意のタグとしてアクション時に使える(プレイ時には何の効果も起きない)

 

ロボット作業員(算出コピー)はプレリュードカードも建物タグがついてればコピー可(製作者曰く「プレリュードカード作ってる間にその存在を思い出したから、あまり強過ぎ無いようにバランス調整したよ!」とのこと

 

企業及びプレリュードカードドラフトのやり方

プレリュードカードについて、4枚中2枚保持して残りの2枚を両隣に渡す、その中から選び直し

 

最初に企業2枚とプレリュードカード4枚を各人に配り、そこから企業かプレリュードカードのどちらかをピックして次に渡す、企業は一枚のみ、プレリュードカードは二枚までしか取れない(確保する順番は任意)

恐らくこのルールは配布枚数や確保枚数によってもっと色々バリエーションが出せる

 

最初に10枚プロジェクトを配りきり、場に参加人数+2の企業と参加人数×2+2のプレリュードカードを配置、各人は企業かプレリュードカードのどちらかを確保できる(ラス手からカタン方式)

 

 

テラフォ一口メモ2 ~各資源のレート~

BGGのスレッドによると、各資源及び生産のレート及びコストは以下の通りとのこと

 

https://boardgamegeek.com/thread/1847708/quantified-guide-tm-strategy

 

1鉄=1植=1チタン=1カード=2熱=2金=半タイル配置

 

1熱算出=6金

1電力算出=7金

1建材算出=8金

1チタン算出=10金

1勝利点=5金

1金算出=5金

 

後標準プロジェクトは4金高めの行動とか、他にも色々記述があります(翻訳するかは不明)

 

テラフォ一口メモ1~ワイルドタグの有用性~

単純にタグを参照するカード(プレイ条件として~タグ~以上となっているカード、~のタグ分~上昇というカード)はデッキ中にいくら有るのかという話です。

 

通常デッキ 21枚/212枚

金星拡張 14枚/49枚

プレリュード 1枚/7枚

 

トータル 36枚/268枚 約13パーセント

 

ドラフト無しでもざっくり見積もって開発フェーズの4枚でこれらが入ってくる確率は40パーセントぐらいあるので、中盤まででゲーム中3回くらい活躍する見込みがあるなら買いでしょうね。(ドラフト込みのルールで上家によるカットの影響を無視する場合は75パーセントにもなります)

 

(間に合えば)称号の設立に使えるのも強力です。(タグを参照する称号は通常1つ、ヘラス2つ(プラス間接的にタクティシャンもサポート)、エリシウム1つ(レジェンドは不可)

 

訂正

レジェンドとメディアアーカイブに関してはBGGのスレッドに制作者様が降臨しており、「あれは分かりやすくするためにイベントタグを使ってるだけで、ワイルドタグは『プレイしたイベントカード』に当たらないから駄目だよ」と仰っていました。訂正致します。

 

Axieis & Alies会 @上野上様 8/14

一度はやってみたかったゲームに挑戦!

 

最初はチュートリアル的に、1941(すでに開戦後のシナリオ)をプレイ。

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最初にまず、扱う兵科について学習。

拠点防衛に優れた歩兵、戦闘力と移動力を兼ね備えた戦車、攻撃には滅法強い爆撃機、一回殴られても沈まない戦艦等々、様々な軍の組み合わせが大事であることを把握。

 

デジタルのウォーゲームの場合、戦闘力等々は細かく設定できると思うが、そこはアナログで処理する都合上、ダイスの出目で攻撃できたかどうかを判定するシステム。

 

勝利条件は、ショートルールで、連合国側、枢軸国側ともに敵陣営のどこかの首都を落とせば勝ちというルールで実施。

最初はイギリス国側で始め、ドイツの陸軍勢力を削ぐことには成功したものの、肝心の上陸勢力を揃えることができず、後一ターン及ばないところでモスクワを落とされ、敗北。

(なお、チュートリアルと言いつつ、インスト込みで3時間超かかった模様。)

 

次に、1940のヨーロッパ版のシナリオをプレイ。

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今度はドイツ側でプレイ、勝利条件は枢軸国側は主要都市を8つ確保すること、連合国側はベルリンとローマを落とすことが目標。

今度は開戦前のシナリオということもあり、ソ連アメリカには参戦条件が追加。

ドイツ側は開戦のタイミングを選べるというルール。

まずはチュートリアル的にフランス軍をすりつぶし、イギリス海軍をちまちま削りつつ、対露反転。

開戦は相手側が少し設備に浮気をした隙を突いて、こちらが戦端を開く。

結果的に見れば、こちらも歩兵や砲兵(セットで行軍させると強力な仕様)が前線に辿り着くのにも時間を要したが、そこをキャタピラキュラキュラ言わせて歩兵を轢き殺す展開。

歩兵は防衛に優れているとはいえ、戦車には高い移動力を有することから突破しやすい箇所をついての集中攻撃が可能であること、航空戦力も加えて、大量投入による突破がドイツには可能であったことが勝因だと考える。

 

周りからは一箇所に大量投入しすぎなのでは?との声も聞かれたが、私の見立てではシステム的にも戦力の集中投入が重要だと思う。

 

戦闘のシステムとしては、攻撃側がまず各ユニットに対して攻撃の成功失敗を判定。防御側がその攻撃を受けるユニットを指定したあと、このターン死亡する兵+残存兵で反撃、攻撃側が継戦を望むのであれば再度同じ攻撃→反撃の流れを繰り返すことになる。

システム上、攻撃には必ず反撃があるということを考えると、こちらに損失が出る機会を減らす、つまり相手に反撃の機会を与えないためには、こちらが攻撃のフェーズを繰り返す可能性を下げる方が望ましいということになる。

 

ここで簡単に、防衛側の歩兵(防衛時戦闘力2)と戦車(戦闘力3)の争いを考えてみたい。

仮に歩兵3隊に対して、戦車を4台ぶつける場合と、6台ぶつける場合を比較する。

戦車を4台ぶつけた場合の敵軍を一度の攻撃で全滅できる確率は31.25パーセントなのに対して、6台を投入した場合は、なんと倍以上の67.1パーセントにも上る。

歩兵3隊の反撃の期待値は1であることを考えると、1台の損壊は4台・6台投入時も等しく損壊が出るのは仕方ない。

しかし、その後さらに殲滅を行うために行ったこちらの攻撃に対して、三分の一の確率で最後っ屁で戦車をもう一台持っていかれるのか、それとも一撃で全て屠り、反撃の機会を与えないのか、だいぶ差が出てくることになる。

 

そういった有利な戦端を常に開き続けるにあたっては、爆撃機と戦車は機動的運用ができて、とても光るものがあった。

 

結果的に、質量ともに勝る軍をモスクワにぶつける最終決戦を行ったのち、最後はスターリングラードを落として勝利。

(それの生産を可能にするだけの力が、アメリカ参戦前のドイツにはあるというだけの話かもしれませんが。)

 

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同卓していただいた皆さま、大変ありがとうございました!

さっとディプロを振り返る 6/17@上野上さま

性懲りもなくオフラインで一卓やってきました。

 詳細な進軍等は下記サイトに掲載されておりますので、今回は外交記録や戦略の思考を垂れ流すに留めます。

 

http://uenouesama.com/archives/1211/diplomacy0617/

一応1905秋までかつ9拠点が出たら勝ちのルールでのプレイです。

 

今回担当はロシア。

 

東欧情勢は、墺がトルコ攻めを国際的に宣言する過激な展開に。

 

ロシアとしては、トルコ攻めに加担する選択肢と、何故かロックオンされているトルコに救いの手を差し伸べるかの二通りの選択肢があり、悩みどころ。

 

トルコとは黒海SOで様子を見ましょうか、という話をでき、ひとまず安定した話し合いの模様に。

 

一方オーストリアからは、ルーマニアに進軍する代わりにトルコ攻めを確約するとの話が来る。

ロシアとしては、ルーマニアは確実に取得したい領土であるため、墺からの交渉は要求が高いことを伝えたが、実らず。

肝心のガリシアについても、不可侵との話になり、仮に約束通りの進軍になると、ロシアは南での領土を得ることが難しい状況に。

 

流石に墺との同盟は難しく、トルコとの協力を選択。

 

また、イタリアが対仏か対東欧でかなり迷っている様子が見受けられたため、一応フランスとの間に立って両国が衝突しないように手を回す。

 

個人的には英独が協力しそうな展開ら見えたので(少なくとも独仏による対英は無さそうという雰囲気)、陸軍による北欧占領だけ避けて欲しい旨伝達、後は特に有効打を打てる状況に無かったので放置。

 

1901秋

トルコとは無難な立ちあがりに成功。

何回か卓を回した感想だが、この時点で墺は

1 ガリシアを何らかの形でロシアが入っていない形にできている

2露土の間で、黒海のいずれかの侵入ないしはアルメニア進軍が発生している

3イタリアとの外交関係に成功している

 

という状況を生み出せるとかなり安定するのではと思っている。(ただしそのような墺を見た覚えは一度しか無い)

 

トルコとは引き続き協力関係を結びつつ、セルビアで墺とSOしてもらうことに合意。実際はギリシャをイタリアに取ってもらう支援をする話をしていたが、トルコは乗る訳もなく、ロシアもまぁイタリアが多少躓いても構わないので、ここはトルコの判断に任せる形を取りつつ、トルコがロシアに嘘を付いた形にする。

 

墺との交渉は低調であり、ガリシア進軍に相当落ち込んだ様子。ロシアとしては、ここでガリシア→ウィーンとすれば二増(北欧でのスウェーデン獲得は難しいと感じていた)が見込めると思い、かつ実際そう指令すれば二増を狙えたが、形の悪さと、二増によるヘイト上昇を危険視し、あえてブダペストで墺とSOを狙った。

 

ドイツとは正直この形ならSweSOは仕方ない旨伝え、外交関係がこじれないことを重視。

イギリスとも、今後の北欧(できれば非軍事化を行いたい旨伝達。)

正直ロシアが南で伸びそうなかたちに見えているのはあきらかなので、北で警戒されるのは仕方ないところ、それを受け入れて、理解をしめすことで、今後の外交をスムーズに行うことを重視。

 

1902春

ドイツのみが3増で国力6、ロシアは一増にとどまり、国力的にロシアが悪目立ちしない狙いは成功。

一方で、ドイツのベルリン艦隊は看過できず早めに接触。曰く、艦隊は出したいが、イギリスが怖かったとのこと。一応その言い分は受け入れつつ、どうかんがえてもドイツが北欧においていぎりすを重視していることは明らかなので、このあたりからイギリスに対独を提示、引き剥がしにかかる。

最初はまず北欧を持ち合い、しかるのちドイツを叩くこと。ウチとしてはシレジア進軍を行い、ドイツ攻めの意志を示すこと。この二点を確認した。

 

トルコとはこのタイミングで同盟の継続の代償として、黒海進軍に理解を示す。対墺速攻の形にはならなかったものの、きちんとお互いの立場を尊重して順調に露土関係を立ち上げることができたのは、良かった。

 

西欧はドイツがのびてしまったものの、イギリスの対仏が先に示されてしまったため、中々固まった二国同盟が育たなかった印象。

 

1902秋

墺が苦し紛れではあるがギリシャを領有したのはロシアにとって朗報。

トルコの二増の線は同盟破棄しなければないことに。また、その後の増設についても、海軍偏重にしてもらうことを依頼。

 

北欧は、残念ながら英独同盟継続。一方で、stpがこのターンに落ちる可能性がなくなったのは、決してロシアにとって最悪の展開というわけではないという認識。

シレジアに潜り込んだロシア軍の対応はドイツとしては難しく、ベルリンとミュンヘンの二箇所を効率よく守る必要が出てくる。

ロシアとしては、対独は世論の支持があるため、対独に良いかたちを作りたい。そのためには、バルト海を抑えるのがポイントと判断。イギリスに対して、バルト海への進軍の支援を依頼しつつ、自分の中でもバルト→ベルリンに対して支援を入れて、ベルリンでのSOを防ぎ、自軍をバルト海に進める手配を進める。ドイツ自身はシレジア進軍は仕方ないとの見解であり、そこまで外交がこじれることにならなかったのもよかった。

 

東欧は「ここまで露土が伸びてくる展開であれば、このまま7拠点ぐらいまでは協力していくのが強力」との認識を共有。無難に一増を手にする。

 

西欧に対しては直接介入しなかったが、ここでドイツが対シレジア露軍を意識する他ない結果、対仏戦線が一旦落ち着く展開になり、結果としてフランスを利する(そしてそれはロシアを利する)展開になっていたと思われる。(プレイ時はそこまで頭は回っていないが)

 

1903春

幸いにしてトルコが宣言通り海軍増設をおこなっため、この春での裏切りは無さそうと一安心。

イタリアには「君も墺を食べて頑張るしかない」旨伝達。

北欧は、イギリスが北海を抑えたこともあり、そろそろ対独せざるを得ない状況まで来た印象。

積極的に対独を示唆。具体的には、デンマークとベルリンが英露双方が二軍で殴れば、両方とも陥落する状況にあったため、「それが強いしそれで良いのでは」という話になる。

また、この進軍を行なってもstpはこの年落ちないことが確定するのもまたロシアにとって美味しい展開。きちんと1901時点でイギリスの北欧揚陸を防げたことが大きい。

 

1903秋

そろそろトルコが裏切ることを想定しつつも、ここは墺を潰すことを重視。

北欧は、ベルリン海軍が死にかけているが、イギリスにキールへの進軍を支援してもらうことで存命。

この場面、どいつはキールからベルリンに3軍で凸ればベルリン海軍を潰せるが、オランダとキールをイギリスに晒す行軍は無いと(後からみて)思った。(実際はリスク覚悟で突っ込んでいる)

 

フランスが対独の伸びばを失っているので

 

1904春

安定のワルシャワ増設。この国いつもワルシャワから兵が湧いているな。

トルコの裏切りは正直想定内。次の狙いもセヴァなのも分かっているが、ここはルーマニアを取り返しに行く。

正直北欧は捨てているので、ここでstpを守る動きは特にしない。海軍でstpを落とされても、特に痛くは無い。むしろセヴァにいるトルコ陸軍の行き先がなくなって好都合というもの。

このあたりからイタリアとの交渉が難しくなる。セルビアを上げると言いつつ、ルーマニアを全力で取り返しにいくロシア。許してくれ。

ドイツはイギリスの裏切りに怒っており、ロシアに甘い進軍が続く。ドイツ、フランスが緩やかに対英をした結果、ロシアに対するマークをしているのは実質トルコのみという展開に。そして、バルカンに送り込める陸軍の数で言えば、ロシアの方が上のため、巻き返しは十分可能。

 

1904秋

ここはセルビアをイタリアに譲りつつ、トリエステを掠めとる判断。先期ワルシャワ陸軍をシレジアに入れたのは正直行軍みすで、ここは流石にモスクワに引いておくべきだった。

まぁでも、アンカラを落とせるのは悪くない話。

北欧はイギリスのものに完全になったが、陸軍不足でここから先は進むことが難しい。ロシアも流石にこの局面で対独強力はできない。

 

1905春

まずは無難にモスクワを取り返しつつ、バルカンは我慢の体制。次に一気に領土の取り返しを図る。

 

1905秋

トルコ領土をめぐるSOするかせざるかの読み、トリエステで怒ってくれたSO、イタリアがブルガリア進軍を行なってくれたこと、トルコがルーマニアではなくギリシャ領有を選んだことなど、色々な条件が重なり9拠点に到達。

 

総評

総じて、他国の外交的判断を想定し、受け入れる口ぶりを貫けたのが勝因かと。あまりヘイトを買わなかったのがとかく大きい。あとは、中盤までトルコとの関係を安定的に築けたのも大きい。(これはトルコ様との相性も多分にあったと思われるが。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっとディプロを振り返る 180526@きゃらべ

リアルでディプロを回してきたので所感をば

自分はトルコ担当、1904秋までやって、国力は5にとどまりました。

 

1、バルカンギャンビットのガリシアバリエーションは既定路線か?

 

1901春

当初トルコは対露を念頭に墺と接触、墺からは対露了承のお返事。

結果として、ロシアの行軍ミスもあり、墺はウィーン→ガリシアの行軍が通り、俄然ロシアに対して圧をかけられる布陣に。あとはバルカンギャンビットの行軍。

一方で、イタリアはヴェニスホールドのレパントの構え。

ロシアはガリシアを落とし、かつ黒海もSOに終わっているため、やや劣勢。 

トルコとしては、対露は成立しそうだが、それ以上に墺伊による対土が予想されるのが怖い局面。

1901秋

墺からは春から提案頂いていた通り、ルーマニアブルガリアセルビアギリシャでバルカンを持ち合うご提案。かつ、セルビアは我が国のルーマニア進軍を支援とかなんとか。本当か?どうせバルカンギャンビット完遂では?と思いつつ、ギリシャ領有を食い止める有効なすべをトルコは持ち合わせていないため、了承。

ここでロシアを引き込む交渉はあったのかもしれないが、ロシアのガリシア取られたからルーマニア当然よこせ的な物言いが気になり、墺の側につく。しかし、その振りをしつつイタリアにはトリエステ進軍を進言。

結果としては、墺はギリシアの領有に成功したが、トリエステは陥落する展開に。一方のイタリアはヴェニスナポリに海軍を増設し、絶好調の様相。

 

ここで墺がバルカンギャンビットを完遂するのではなく、例えばセルビアトリエステと入力すれば、墺は主導権を握り続けることができたのではないか、というのが一つの考え。

あるいはもう少し遡り、きちんとガリシア不可侵を取り付けた上で、ブダペストトリエステバージョンのギャンビットを仕掛ければ、墺は無事2増できたのかもしれない。

 

いずれにせよ、(特にイタリアの対墺が有力になりがちな短期戦では特に)無警戒にガリシアバージョンのギャンビットを選択するのはよくないなと思った次第

 

実際その後の東欧はイタリアに主導権を握られ(ここは墺が対伊を諦めてしまったことによる点も大きいが)、イタリアの支持のままにロシア攻撃や、墺土間での紛争がおき、トルコもスミルナ割譲を余儀なくされている。

 

自分の外交としては、きちんとイタリアの裏切りのリスクを説明し、イタリアの海軍2増を防ぐ行軍をするべきだったのかもしれない。

 

2、西欧の増設にも、東欧は口出しすべき。

 今回国力最大に輝いたのはイギリスだが、これはフランスドイツが終始海軍を増設しなかったところが大きかった。

 一応イギリスがフランス攻めを始めた時点で、フランスにはブレストでの海軍建造を進めていたが、ドイツに対しては特に何も増設については意見を交わさなかった。

 特にトルコのような端国は、行軍で情勢に介入することが不可能である故に、相談や盤面認識の共有で持って、増設される軍には助言する必要があると感じた。

例えば今回のように仏独いずれも海軍を作らない展開や、フランスが海軍2増をする展開など、西欧の軍のバランスが崩れるような展開は産まないように、早期に西欧情勢について判断し、雑談の中で兵種について希望を伝える技術が必要かもしれない。。。と感じた次第。実際外交に長けていると感じた人は、それとなく反対側の関係について口出しができていたと(これまでのディプロを振り返ると)思う。

 

3、レパント対策はあるのか?

トルコは外交が少なく楽と言われつつも、墺がトルコ警戒気味、あるいはイタリアの対土容認の姿勢を示している場合に、いかに

①ロシアとの接近を測り、露土同盟を形成する。

②トルコを西に向かわせるべく、対仏包囲を形成させる

③墺伊の仲を引き裂く

のどれかを実行するかが課題に感じた。

かつ、露伊同盟の帰結の一つとして対土が見えてくるので、それに対抗できる同盟軸がトルコには欲しいが、ドイツはトルコと遠すぎて、墺はトルコと近すぎるのが警戒された状態のトルコの立ち回りの難しさに拍車をかけている。

 

しゃなたそ卓の反省と、また一つやっていたオンラインの卓の反省も、早く書かねば。。。